- 2019.01.25兵庫の公立入試最前線2019 ~どうなる?今年の伊丹や近隣高校の動き~
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伊丹市の高校受験専門の個別指導 学習教室サクセスの岩田です。
11月の公立高校の希望校調査の近隣校
をまとめると、下の表のようになりました。
表の見方をざっと説明させていただきます。「9月希望者」と「11月希望者」は今年度の調査結果です。
「増減」は9月と11月の違い(動き)を表しています。
「昨年同時期比」は昨年度の11月時点での希望者数を表しています。
この「昨年同時期比」の部分を見ていただけると、今年の動向が分かりやすいかも知れません。
つまり「去年は○○という倍率だったが、それに比べて今年はどうなのか?」という観点です。
(以下の表は当塾で編集しております。誤記がありましても責任は負いかねますのでご注意下さい。正確な数値は、教育委員会のHP等でご確認下さい。)
後にも書きますが、例えば去年、倍率が「0.93」となった伊丹北ですが、同時期に比べ、今年は「+50」ということです。よって、去年みたいなこと(=定員割れ)にはならないぞ、ということです。ざっとそのように見ていただいて問題ありません。
ではまず、伊丹4校を見ていきます。
県立伊丹が定員減の280名となってしまったので、結局そこが、ほかの市内3校に影響を与えているという構図が見えます。
9月時点での希望調査で県立伊丹は「458」あったのですが、定員減の発表が反映された11月の希望調査ではかなり減らしての「395」となりました。「-63」という大きな動きでしたが、それでも去年の同時期(平成29年11月)とほぼ同様の数です(+1名)
ただ、定員が40人減っての「+1」ですから、実質的な高倍率化は
避けられないでしょう。厳しい戦いとなります。県立伊丹“離脱組”が回った先は、伊丹北や市立伊丹、そして伊丹西や尼崎など広く見る必要があります。
中でも一定数が流れたと思われる伊丹北高では、ここ数年の定員割れ状態を今年は大きく脱するものと見られます。高倍率になるようには思えませんが、1.1強ぐらいの倍率に落ち着くのでないでしょうか。
市立伊丹の普通科に関しては、去年の倍率が「1.33」という高倍率でした。今年、高倍率となった去年よりも11月時点での希望調査では、何と「40人」多いんですね。これは、何ともアタマが痛いです。
通常、大学受験などと異なり、公立高校受験で倍率が1.38ぐらいを超えるといわゆる高倍率であるという状態に入ります。(教委などによる公的な是正施策が必要なレベルかと思います)今年の市立伊丹は、去年の県立西宮のように「1.81」(←これは異常!)に近いような高倍率に膨れあがる可能性もはらんでいます。
伊丹西は、9月~11月にかけて数はそれほど伸びませんでした。昨年の同時期と比べ希望数は「-59」。これは意外でした。ただ、11月の発表の直後ぐらいから、膨れあがった市立伊丹から流れている数(=ここに反映されていない数字)も絶対に一定数あるはずですので、もちろん油断はできません。
伊丹西もここ4~5年で難しくなっています。以前は「オール3あったら西高は楽勝」などと言われていた時代があったのですが、今は「オール3(=内申150)」ではちょっと厳しいですかね…。仮にオール3で受ける、となると当日かなり獲らないといけません。こちらも引き続き、頑張ってもらいたいと思います。
尼崎に目を向けていくと、稲園の倍率高騰はやはり近年目立ちます。今年も去年の同時期に比べ、「+55」。近年、同様に人気があるのが市立尼崎、武庫荘総合、尼崎双星ですが、今年は意外とこの3校の倍率は落ち着きそうです。去年までの激戦度合いは間違いなく、尼崎>伊丹だったのですが、今年は総合的にみると伊丹>尼崎と見てよいでしょうね。ラクなところがないので。
川西明峰、尼崎西、宝塚東などがやや落ち着いてくれているので、第1希望として、また第2希望としてこれらの学校を書いている子にとっては、ひとまずやりやすい材料となりました。が、上にも書きましたが11月の発表の後、他に流れている数(=ここに反映されていない数字)もあるので、安心はできないですよ!残りが少なくなってきましたが、引き続き頑張っていきましょう!