危機感は本当に必要なのか?~危機感を”活用する前”に大切なもの~


勉強に火がつくきっかけって、人それぞれです。残念ながら、最後まで火がつかない子もいます…。
なんとかそのきっかけを作りたいと、僕たちも日々あれこれ考えるわけですが。

模試でガツンと悪い点を取って目が覚めたり、友達の成績が急に伸びて焦ったり、親戚の大学生がキラキラして見えて刺激を受けたり…。いろんなきっかけがあると思いますが、「このままじゃマズい」という危機感から動き出す子は、やはり多い印象です。

では実際に、危機感は学力アップにどのくらい効果があるのでしょうか?

例えば、ある心理学の研究(Schunk, Pintrich, & Meece, 2008)では、

「目標が明確になることで内発的なやる気が高まり、学習成果が上がる」

と報告されています。つまり、危機感を感じた瞬間、向かうべき方向があらかじめ定まっていれば、動きやすい状態になるようです。ただし、危機感だけでは不十分です。焦って行動しても、「何をどう進めるべきか」が分かっていなければ空回りしてしまいます。あれこれ手を出してすべて中途半端に終わってしまうと、逆に自信をなくし、次の一歩が踏み出せなくなることもあります。

だからこそ大切なのは、危機感を持つ「前」に、大まかでも良いので危機感を持つ「前」に、大まかでも良いので向かうべき方向とやるべきことが見えていること。結論として、危機感は確かにきっかけになりますが、うまく活かせるかどうかはその子次第。大切なのは、

「危機感の前」に、何をすべきかがある程度はっきりしているかどうか。

そこが、学力を伸ばせるかどうかの分かれ道になるのだと思います。
本格的な危機感を感じること自体は、基本的にはよいこと。でもその前に、自分の目標や、そのために何をすべきかということがある程度定まっていた方が、危機感をバネにして成長しやすい、ということなんでしょうね。
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この記事を書いた人

岩田英証のアバター 岩田英証 学習教室サクセス 塾長

学習教室サクセス塾長。生徒一人一人が安心できる居場所を目指しています。同時に、知的好奇心・やる気を刺激し、互いに高め合える環境を提供することで成長を支えたいと思います。この想いのもと、みなさんの可能性を最大限に引き出す教室運営に努めています。

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