- 2019.12.16冬休みの宿題が「ノート1冊埋めてくる」?~手段が目的化する恐ろしさ~
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塾長の岩田です。
さて、先日保護者の方から質問が出たことをシェアしておきます。
「学校での宿題はしっかりやらせた方がよいのか?」ということです。
これに対しての私の思うこととしては、「もちろん!しっかりやらせて下さい」ということです。
だいたい、学校でどういう課題(宿題)がでているかは僕らも把握しています。
それらを見ていると、中3の場合にだいたい入試に繋がる内容が多いと感じます。
「これをやっていれば、入試に繋がる」という感覚です。
こういうものは大いにしっかりと、丁寧にやったら良いと思います。
ただ、数年前に何とも身の毛もよだつような課題がでていたことがあります。(伊丹N中学です)
「とにかくノート1冊を埋めてくること」
という恐ろしくブラックな課題です。
多くの受験生が困惑しました。そして”デスノート”を作る不毛な「作業」を強いられました。
「埋めること」がゴールに設定されています。
これは物理的に言うと、「ノートの表面に炭素の粉(シャーペンの芯の粉末)を付着させること」です。
こうして何も考えない子が量産されていくかと思うと、恐ろしいですね。。。
学校でよく行われるノートチェックもそうなのですが、行き過ぎると”手段の目的化”という罠に陥ります。
そもそもですが、「ノートって何のためにあるのか?」という話です。
ノートって、後から見直して分かるようにするツールのはずです。メモの集積です。
(授業時にとるノートであれば)
多少雑でも「自分が分かれば良い」のです。
走り書きだって、いいはず。
カラフルじゃなくてもいいはずなんです。
繰り返しますがノートは、「自分が頭にたたき込めるようにするため」の道具です。
ほかに変な要素を持ち込んだらダメだと思います。
ましてや、「とにかくノート1冊を埋める」ことがゴール、なんて宿題を出したらどうなるか?
・普段なら暗算でやっている式をあえて長くだらだら書く
→問題を解くテンポが乱れる
・ページを稼ぐため、必要以上に行間を空ける・改行する
→問題の本質を考える以外の部分で脳が疲弊する
など、百害あって一利なし、です。
ノートは「自分の理解を助ける」という目的があります。
ノート1冊とりあえず埋めれば良い、なんて課題が出てしまうと「手段の目的化」が起こり、考えない子が量産されてしまいます。
素直なことは良いかも知れないのですが、何でノートチェックとかが必要なのかな?
ノートって何のためにとっているのかな?
と考えられる子が増えて欲しいなぁと思うことがしばしばです。
- 2019.12.02いよいよ12月!
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こんにちは!塾長の岩田です。いよいよ師走、12月ですね。
教室もこんな掲示をつくり、「いよいよ」を意識せざるを得なくなってきました。こちらも気合いを入れ、臨みたいと思います。
塾では11月は土日もフルで開放している日が多く、動きの大きな月でした。
早朝学習も2週間行いました(^_^)v。
今回、中1~2と中3とでテスト日程にズレがあったためです。中には、期末テストが終わった後の1週間も来てくれた中3生もいました。すごいです!
そして11月はテスト勉強でかなりの滞在時間だった人も多いです。先ほど集計したところ、毎月出している「塾での自習(や授業)時間」ですが、1位の人は96時間超となりました。
また2位の人も93時間、3位も80時間になるなど、もちろん1~5位での平均は過去最高値となりました。
こういったこともあり、教室の熱気感はどんどん上がってきているようで嬉しい限りです。
さて、教室では前のホワイトボードにも写真のように「カウントダウン」を表示しています。特に受験生には1日1日を大切にしてほしい!
【塾生向けにお知らせしている事は以下です】
●受講科目の入試までの個別カリキュラムを配布します(中3)
今年、これを初めて作成しようと考えております。中3生には、これから受験までの授業(や宿題)でどういうことをするのか、という予定をお出しします。12月13日(金)までには各自配布をする予定です。
今年新たに作成予定です。もちろん、去年までやってきたこととして、志望校や学力でやる内容を考慮して進めておりましたが、それが分かるようにお示ししたいと思っております。やはり、可視化した方が分かりやすく、そして気合いも乗るかと思います。もちろんやる内容はもう決めてはいるのですが、それを個人別に示していきたいと思っています。
▲高校生コース受講に際し、プレゼントしている本です▲(非常に具体的で、オススメです!)
●高校生コース再開のこと
先月発表しましたサクセス高校生コース再開の件です。卒業生にもお知らせしていたのですが、県高と市高の卒業生から連絡があり、2人が即12月から受講となりました。現中3の塾生の保護者の皆さまからも「ぜひ行きたい」というお声や、料金などについてのお問い合わせもありました。ありがとうございます。もちろん兄弟割引(1割引)も効きます。ご案内はまた時期が近づいて来ましたら、改めてさせていただきますね!
本格的に寒くなってきますが、皆さまどうぞ体調にはお気をつけ下さい。
今月もよろしくお願いいたします!