こんばんは。塾長の岩田です。
さて!今年(令和8年度入試)から兵庫県公立高校受験に際しての、ネット出願がついに始まりました。昨年度は宝塚北高などの数校だけで実験的に行われていたようですが、今年からは全面的にこれに移行します。そして昨日(12月15日)からアカウント登録が開始されました。
長年続いてきた紙の願書提出から大きな変化を遂げる今回の制度改正。保護者の皆様、そして受験生の皆さんが戸惑うことのないよう、今回のネット出願が始まった背景、出願時に入力で注意すべき点、そしてその他特記事項をまとめてご紹介します。
なぜネット出願が始まったのか? その背景
兵庫県が今回、公立高校入試の出願方法をネット出願に全面的に移行した背景には、主に以下の点があると思われます。
- 事務手続きの効率化と負担軽減
- 従来、中学校の先生方や高校の事務職員は、大量の紙の願書(志願書)のチェック、整理、データ入力といった煩雑な事務作業に多くの時間を費やしていました。ネット出願により、これらの作業が大幅に自動化・効率化され、先生方の負担軽減につながります。非常に良いことですね!
- 受験生・保護者の利便性向上
- 従来の出願では、願書を取り寄せ、手書きで記入し、郵送または持参する必要がありました。ネット出願では、自宅や任意の場所から、24時間いつでも出願手続きが可能となり、特に遠方からの受験生や忙しい保護者にとって利便性が大きく向上します。
- 情報管理の確実性向上
- 手書きによる記入ミスや、郵便物の紛失といったリスクを回避できます。データでの管理となるため、受験情報がより確実かつ安全に取り扱われるようになります。
- ペーパーレス化の推進
- 環境に配慮したペーパーレス化の流れに沿った取り組みでもあります。
これらの背景から、今回の入試改革は、学校・受験生双方にとってメリットのある、よりスマートな入試制度への移行を目指すものと言えます。
💻 ログインしてみての感想
ログイン画面を見る機会がありましたので、実際にログインして操作した感じをお伝えしますね。
1. システムの操作性と所要時間
- 操作の難易度: システム自体は特に難しくなく、スッキリと直感的に操作できます。
- 所要時間: 住所などの間違いがないかを確認しながら作業を進めると、アカウント登録に約30分程度の時間を要するのではないでしょうか。
2. 用語の理解の必要性
- プルダウンメニューなどに「3月入試」など聞き慣れない用語が出てくるため、事前にそれらの用語の意味を知っておく必要があります。(下の表の右側の内容は現時点では推測です。十分にお気を付けてください)
| システム内の用語の一例 | 実際の入試区分(推測) |
| 2月選抜 | 推薦入試・特色選抜入試のこと |
| 3月選抜 | 3月12日(木)の一般入試のこと |
| 学力検査 | 商業科・工業化など複数志願を行わない学科 |
| 複数志願選抜 | 「第1希望のみ」も含め、複数志願制度下の高校を受ける場合 |
3. 仕様と感想
- 出願状況の確認: ログイン画面から出願状況を見ることができ、非常に優れています(ただし、もちろん時期的に現段階では見られません)。
- 志願変更の操作も可能であり、この操作性が向上している点が非常に秀逸です。
- 実際に志願変更をする人は非常に少ないものの、操作性の向上によって、志願変更を行う受験生が増える可能性も考えられます。ただし、学校の先生にはもちろんその話を通しておく必要はあります!
- 合否結果もネット上でできる点も、利便性が高い機能として挙げられています。
4. ほか特記事項
今回のネット出願移行に際し、受験生・保護者の方が特に知っておきたい特記事項をまとめます。
- 現段階では不明な点もあり
- 現段階で一通り操作している感じでは、間違えた場合の修正の可否など、分からない部分もあります。グレーアウトしていて操作できない項目もあるので、隅々までの使用感はまだわかりません。
- 中学校の先生との連携
- ネット出願と言っても、中学校側が提出する書類や確認事項(内申点報告など)は別途存在します。出願手続きの進捗状況や、必要な連携事項について、事前に中学校の先生方からの案内をしっかり確認し、指示に従ってください。
今回のネット出願への移行は、時代の流れでもあり、何度かログインして慣れれば大変便利だと感じました。このテのことがちょっと苦手なお母さん方には不安に感じることもあるかもしれませんが、学校配布されるマニュアルに従ってゆっくり目に確実に行えば、問題はないと思います。
あと、こちらの丁寧な解説動画もありますので▼、こちらを見ていただくとよりわかりやすくなると思います。
